采子の
ひとりごと
© 岡積千可
大島紬を幻想的なしゃぼん玉コーデに
大島紬を幻想的なしゃぼん玉コーデに
2024.05.31

お彼岸を過ぎる頃になると、太陽の光が加速的に輝きを増して気持ちが高揚します。

春を謳歌する花たちが次々に咲き始める季節には、多彩なニュアンスカラーの艶やかな糸がしゃぼん玉のように美しい煌めきを織りなす、絵羽模様の大島紬を纏いたくなります。
霞に煙るような木立とその奥に見え隠れする五重の塔が、なんとも幻想的!

母がこれを求めた際には、呉服店に「これはもう、工芸品です」と言われたそうで、畳紙にも「大島・工芸品」と書かれています(笑)。

精緻な絵画を思わせる贅沢な一枚が、控えめな母にはちょっと面映ゆかったのでしょう。
私は母がこの紬に袖を通した姿を見たことがありません。

きっと、「いつかは娘が着るから」という思いがあったのかもしれません。

母の意志を継いで?! この日は我が家の庭で愛猫あかねと一緒に過ごしました。
叔母の羽織から仕立て直した総絞りの帯のリズミカルな凹凸と、大島紬の艶やかさが相まって、夢のような「しゃぼん玉コーデ」が完成!
このネーミング、我ながら気に入っています(笑)。
 
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